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雄大なるユーラシア大陸(Eurasia)の西の外れのそのまた外れの地は、この大陸とアメリカ大陸とを隔てる大西洋(たいせいよう―Océano Atlántico)の大海原を見据える、イベリア半島(Península Ibérica)、そして遥かなるアフリカ(África)の大地。この大地と欧州(おうしゅう―ヨーロッパ―Europa)とを隔てる地中海(ちちゅうかい―Mar Mediterráneo)の水面が広大なる大西洋に連なったとき―大陸の周縁ともいえようところの水面にカナリア諸島(Islas Canarias)の影が揺らぐ。 イスパニア(España)―スペインのうちの地でありながら、よりアフリカに近いこの島々は、海峡を越えて東にその大陸の一角を見据える。水平線(すいへいせん―Horizonte)を遠くに見る陸―陽光のもとに幼女がその影を映す荒野(こうや)は、ランサローテ(Lanzarote)―カナリア諸島の東の外れに浮かぶ小島(こじま)の海辺(うみべ)であった。 長きにわたってこの地に繰り返された火山(かざん―Volcán)の噴火(ふんか)によって、長きにわたった悠遠の時とともに織り成されてきたカナリア諸島、そしてランサローテは、人の世に忘れ去られて久しくあるような人の世の外れにありながら、今もそのときを刻んでいる。どこかにまた小さな―息づく幼い影を見守りつつ。
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