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常世に途切れることなき観光の者たちの歩みをたたえるその街角は、人呼んでここに千年の古都―街路は京都(きょうと)・東山(ひがしやま)。 春も過ぎ、吹き抜ける風もしだいに熱をたたえ始めた頃。遥か古の昔から・・・いつもと変わらずおおいに賑わうここ門前(もんぜん)の町は、その坂道の先に佇むあまりに名高い古刹(こさつ)のほうへと人々の歩みを引き寄せてゆく。 音羽山(おとわさん)―清水寺(きよみずでら)。 傍のなにかに笑いを見せつつ、着込んだセーラー服のスカートをひらりと道ゆくふたりの少女も、かの名刹に参じたそのあと・・・そうして今引き返したところ。 いわゆる修学旅行(しゅうがくりょこう)のすがらか。ともに財布を片手に握るはなぜ―軒を連ねる店のどこかでなにかを買ってきたあとで。他方の手に揺れるいくらかの札も、これから何かに使われるのか。 古都を愉しむ女子中学生。 旅情のうちに薫る皐月(さつき)は雅(みやび)の風とともに。
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