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フランス(France)の南東のはずれにあり地中海を間近に見据えるヴォクリューズ(Vaucluse)の街角、紐に繋がれたおすわりながらの真っ黒な犬を前にして、幼い少女の笑みがひとたま。 舌をあらわにおおかた『ハッ、ハッ、ハッ、ハッ・・・』といっているのだろう、吠えも噛みつきもしない様子のその犬を真似て、幼女、すこしかがんでぺろりとちいさなべろを出してみる。地中海の水面からやってくる風、やわらかな風の吹きぬける街の一角にしばしの戯れのとき。 キャミソールの肩の紐をずらしてそれを眺める幼女もひとたま、こぼすほほえみしばしのすずろ。あたたかな午後のひとときのなかで、ふれあいのささやかななごみのとき、いつかのどこかのそこにありました、そんな幼いいつかのそのとき。
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