年の瀬の村の餅をつき祭るひとときにたゆむ少女のほほえみ
The Mochi-tsuki Series

2005年12月30日
 八洲(やしま)の国から海峡を越えて人世(ひとよ)に名だたる明媚なる海、遥か太古の代より連綿と続く瀬戸内(せとうち)の航路、瀬戸内海(せとないかい)―その南方に浮かぶ霊妙(たまたえ)の島の人里離れた村の年の瀬、暮れゆく日の瀬の祭(まつり)のひとときにたまゆらの笑みがこぼれた。

 師走(しわす)の晦日(みそか)の迫るこの日に、土佐(とさ)の地の奥地、ひだまりの村―鏡村(かがみ-)では、もうすぐ迎える年越(としこし)を見据え餅(もち)をつく集まりが営まれていた。

 少女も餅をその手でこねて、ついて、そして、味わいのたより。

 ほのかな桃の色に染まったほほ、ありのままながらの紅色の唇。年の頃見ゆるは冬の休みを迎えた女子小学生の色。

 大晦日(おおみそか)もすぐそこまで来たとき。

 ほほえみに浮かぶ少女のほのかな、熱の気のしらぐ暮れのとき。

 心のそらに色の合う明暗やはて如何に、凪ぎわたったいつかのささやかな日、澄みきりわたったいつかどこかの、いつかどこかに過ぎた暮れの日。


少女|日本|世界採集写真館

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