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『ょぃιょ』 京都(きょうと)―東山(ひがしやま)―華頂山(かちょうざん)の麓に壮大な伽藍を据える名刹、あまりに名のある一千年の古刹、浄土宗(じょうど-)総本山、知恩院(ちおんいん)。 夏も終わりに迫った長月の末の頃に、その身体に比べて随分と大きな石の階段をのぼる幼女、先ゆく幼女、はたと振り返り立ち止まって空(くう)に目をやる幼女。 旅に訪れた遠地の娘か、それとも地に住む京の娘か、あるいは近場の教業(きょうぎょう)・巽(たつみ)―世に言う三条(さんじょう)や錦林(きんりん)などからぶらり訪れた地元の娘か。 いずれにあろうとのぼる石段の先には、釈迦如来(しゃかにょらい)と十六羅漢(じゅうろくらかん)の像を納める国宝の三門(さんもん)、更に先にはこれまた国宝の本堂―御影堂(みえいどう)が待ち構えている。 あがり切るまでもうあと少しだ。 千年の古都に迫り来たる秋、遊ぶいつかの幼い秋分。
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