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悠遠にわたる大地の切っ先の果てに佇む世界の至宝たる街を見据えるささやかな渚〜吹き寄せる風は休む間も見せることなく浜辺を薙いでいた。 エッサウィラ―大西洋の遥かなる海原を脇に仰ぎ見そのまた彼方に優麗なる陽の光の瞬きを見据えあり続けてきたその港町は、ここモロッコの国の内なる数多の景勝の地々のなかでも珠玉と讃えられること頻りの小町。 そこに寄せてはまた返してゆく小波(さざなみ)と髪を撫でては消えゆく小風はほのかに冷たきながらも、ひとり静寂のうちに佇む幼女の小さな遊びの時刻をやわらかに飾り祝福していた。 途絶えることなく交差し散りゆく旅の者たちの足取りの影と息吹を呑み込むいつかの今日の日〜いつもと変わることもなき今日の日。 なだらかに揺らぎ続ける水面にゆらりと過ぎゆく渚のいつかの一日とともに〜ちいさなその影もゆらり揺られつつ、そこに過ぎゆくいつかの今日の日のうちにささやかな色を与えて静かに消えていった。
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