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冬もすぐそこに迫り、日本の迎えます年の秋澄む季節。 連なる山々の育む自然とともにある内陸の地の中学校はこの日に、いつもとは少しだけ違う賑わいのときを迎えていた。 文化祭(ぶんかさい)―学校祭、そこに学びの日々を過ごす生徒たちのつくる文化の祭典。少女ふたりもそのときを過ごすこの学び舎の生徒だった。 祭の主な舞台となろう体育館(たいいくかん)を思わせるところにふたり、赤ぶどう酒色―ワイン色のリボンをひらりと結んだ制服(せいふく)―セーラー服にその身を包んだままに、うすらほほ笑む瞳。 ほんの何年か前までは村(むら)の学校だった中学校。白雪舞う年の暮れに向かって五箇山(ごかやま)のときがうつろってゆく―少女たちのすぎる時とともに。
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