|
|
都市の喧騒のなかにありつつ豊かな緑の息吹のうちにひっそりと静まり返った公園。 『立入禁止』―小道を塞いだその錠に心とらわれたのか、幼女はゆく足を止めて、緑の入り口の前にたたずんだ。 今や遠い歴史のうちに消え失せた貴族の記憶をとどめる緑の庭園。夕日は幼いその背をやわらかに照らし、過ぎゆく季節の残照とともに―静かに色褪せてゆく。夏はもうすぐそこまできていた。 |
Copyright (C) 2007-2008 Ψ, except all images.
Powered by f.nsview.net/