菊の節句の日の京の寺にひとり立ってただどこかを見つめるふたつおさげの幼女
Kyoto,beginning

2006年9月9日
 『・・・

 世の夏休みも終わって幾日を経た、菊(きく)の節句(せっく)のある日の土曜日。

 その身体からすればだだっ広いところ、そこは京都(きょうと)のどこかの寺の境内。ふたつおさげ髪を揺らしもせず、砂利(じゃり)の広場にちょこりと立ち尽くしたまま、幼女、静かなそのまなざしのゆく先に、一体なにを見る。

 美麗な寺観に心奪われたのか、そこに誰かを待ちぼうけているのか、ただすずろに見ているだけか。

 長月(ながつき)のひとときのうちに秘めた刹那の想い、それはたたずむちいさなその胸の知るばかりのこと。


幼女||日本|世界採集写真館

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