夏の初めの小さな田舎町の街の角に眼鏡の少女
04.06.06 Girl in a pink dress at a foire aux vins. St Antoine de Breuilh, France

2004年6月6日
 南にスペイン王国(Royaume d’Espagne)との境を引くアキテーヌ(Aquitaine)―フランス(France)の国の南の外れに広がるこの地方は、まさに欧亜(おうあ―Eurasie)の西の果て。大西洋(たいせいよう―Océan Atlantique)の水面を見据えるこの地のその内陸に位置するドルドーニュ(Dordogne)の小さな田舎町(いなかまち)は、そこにうららかな春を過ぎてしだいに夏めいてくる頃だった。

 人の影もまばらな街角(まちかど)。季節の薄着を羽織って、ちょっと気難しそうな眼(まなこ)を眼鏡(めがね)の奥にしずめる少女はひとり、ゆるやかなこのひとときをそこに過ごしていたところだった。

 世に歴史と名のある『珍味』―トリュフ(Truffe)やフォアグラ(Foie gras)の産地、そして名高い葡萄酒(ぶどうしゅ)―ワイン(Vin)の銘柄『ボルドー(Bordeaux)』の郷。そんな静かな静かな南仏(なんふつ)のうちに佇むドルドーニュの街の角に、そうしてまた過ぎてゆく―いつかのいつもと変わらない初夏の時刻。


少女|フランス|世界採集写真館

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