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『うふ☆』 西海道(さいかいどう)と山陽道(さんようどう)とを隔てる大瀬戸(おおせと)の潮を間近に見据える九州北の端―北九州は小倉(こくら)の町は、年の夏めく文月(ふみつき)のなかの頃に、巡る盛大な囃子(はやし)と太鼓(たいこ)の響きをたたえる。 小倉祇園太鼓(-ぎおんだいこ)。江戸(えど)の時代から途切れることなく続いて歴史を今に伝えるこの祭(まつり)は大いなる響きをもって、あらゆるものが奔放なこの地をその古来から跨ぐ日のうちに飾り、そしてこの日をまた沸かせていた。 暮れの光の射す夕のとき。空を割る囃子の喧騒をそばに、黄金(こがね)のひざしを映す水面をうしろに、幼い丸みをとどめる指でその頬(ほほ)をぷにりと押さえてこぼした幼女の笑みの小しらべ。 さあ―祭のざわめきをうちにたたえて、ひとときは夏の宵闇に向かう。
- あっ!
- やっさやれやれやれ!
- ...
- 先の先帝
- 小倉の祇園
- 雨が降らねば金がふる
- よりのよかげにようさんわろうては
- またの今宵に星がふる
- ...
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