神楽月の神社の中参道を歩く振袖羽織の幼女
Shichi-go-san

2005年11月12日
 年も師走(しわす)に近づこうとする紅葉(もみじ)の季節の官幣大社(かんぺいたいしゃ)―京都(きょうと)は左京(さきょう)に御鎮座まします麗なる雅(みやび)の平安神宮(へいあんじんぐう)。

 世に名勝とその名を馳せる庭園(ていえん)を据え置き、社に古の帝(みかど)を祀り奉ずるこの宮の境内(けいだい)は朱色(しゅ-)の大門を仰ぐ中参道(なかさんどう)に、衣(ころも)をひらりと揺らしながらのちいさな影が動いた。

 幼女、詣でる時の七五三(しちごさん)。

 幼児(おさなご)の成長を祝いたたえる日本(にほん)の歴史深きこの年中行事にあり、小さな振袖(ふりそで)を羽織り飾ったその身を光のもとに。まだ帯(おび)はない―しからばそれは三つ子の髪置(かみおき)の儀なる詣でか。

 季節の終わりに迎えたささやかな晴れの舞台に幼き玉の緒や、どんな想いを胸に秘む。秋澄む涼風(すずか)のしらべのうちにやわらかに過ぎゆくいつかの千年の古都の神楽月(かぐらづき)。


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