砂漠のオアシスの街の小路に人形を抱えながらに三輪車にまたがる幼女
Little Girl in Jaisalmer Fort - Jaisalmer, Rajasthan

2006年1月11日
 南に遥かなる大洋を見据えるインド亜大陸の内はインド(भारत―India)の国の雄大なる大地。その北の内陸に広がるラージャスターン(राजस्थान)は、間近に隣国パキスタン(پاکستان)との境を据え置く荒涼たる砂漠(さばく―मरुस्थल)の地にして、しばしば秘境と呼ばれもする。

 このラージャスターンから国境を越えてパキスタンにまで広がる砂漠―タール砂漠(थार मरुस्थल)のほぼ中央のところに、ジャイサルメール(जैसलमेर)という名の古い町がある。荒涼とした砂漠のなかにまるで浮かぶようにあり、まるで迷路のように入り組む市街。

 幼女は自分の胴体ほどはあろうかという大きな人形を胸に抱えて、三輪車(さんりんしゃ)にまたがりつつそのときを過ごしていた。

 西暦のもとの12世紀(1101年〜1200年)の頃に時の王が築いた城塞都市の流れを汲むこの町は、オアシスの町としての古来からのその姿を色濃く今に留め、行き交うラクダの歩みを、旅の者達の足取りをまた受け入れてゆく。

 乾いた季節に入り、年のなかでも過ごしやすい頃。大地を照らす大いなる陽(सूर्य)が地平線の彼方に沈むとき、そのときはもうすぐそこか、それともまだまだか。


幼女|インド|世界採集写真館

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