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風光る弥生(やよい)の青空のもとに、正午を過ぎてすぐの校舎の前には、そこに去っていった日々の思い出を互いに拾い集めようとでもするかのように、去っていった日々をそこに過ごした者達が寄り集まっていた。 卒業式(そつぎょうしき)。たびとの時代のひとつの節目を飾る、桜の季節の式典。胸に赤のリボンを結い下げた黒のセーラー服、三年のときをともにしてきたその制服も、迎えたこの日でとうとうお別れだ。 手に持ち抱えた小花の祝いと小筒に丸めた卒業証書(-しょうしょ)。仲の良かったのでしょう女子とその肩を並べましてぃぇぃと笑った、潮風の届く町の学校に過ごすは最後の、これでほんとにちかっぱ最後の花見月(はなみづき)やよ。
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