|
このユーラシアの中ほどの平原に栄えた往時の面影を留めるクラクフ(Kraków)の街は、今も変わることなくその興りの場に中世といわれる頃からの時を刻み続ける。 今に共和制を営むこの国―ポーランド(Polska)のある往時は王国(Monarchia)であって、その王都が今に擁する国土の南の外れに位置する街―クラクフであった。南にしばらく下ると異国…そんな歴史ある古都の夏(Lato)の日―幼女はその街を飾る広場で群れる鳩たちに餌をやり、そして笑った。 夏もしだいに終わりを見据えて刻々と風を冷やしてゆく頃。市街は終わりを知らない人々の賑わいの声とともにあった。
|